募金

1月1日発生した『能登半島地震』。今日で発生から1週間。石川県内で亡くなられた方は128人となり、まだ安否の分からない方が200人前後。発生時は『神戸空港』の待ち合いで搭乗を待っていたが、プレハブ造りの建物が大きく揺れた。興奮状態のアナウンサーの津波に対する注意と、マグニチュード7.0の表示が待ち合い室のテレビから。

その時は災害の大きさがピンと来ず、飛行機に乗り込んだが、詳細が明らかになるにつれて、どうにもやり切れない気持ちに。自宅が倒壊して生き埋めになっている方々がいるのに、自分は呑気に旅行を楽しんでいるなんて。
とは云うものの出来る事は募金ぐらいである。

災害が発生するたびに思い起こすのが、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし」ご存じ、鴨長明『方丈記』の冒頭である。

この『方丈記』の前半は、鴨長明が体験した平安末期の『五大災厄』すなわち大火、竜巻、遷都、飢饉、大地震の様が書かれ、災害に対して無力な人と栖の無常を余すところなく伝えている。

時代の流れや大きな自然の力に翻弄される吹けば飛ぶような存在の人間。
それでも、結局、目の前の困難に対応していくしかないのであろう。被災された方々が、1日でも早く心と身体の安寧を取り戻される事を願って止まないが、何とも切ない年明けなのである。

『能登半島地震』の被災者を慮って、「新年明けましておめでとう」の言葉こそなかったが、1月6日に馬主さん達がPalmsに集合。7日の新馬に出走するスティンガーグラスが話題の中心だ。「単勝2.3倍は怖いけど、4番ピーヒュレのアンゴラブラックとの一騎打ち。ワイドで2倍付くなら喜んで!の頑固炉端でしょう。4万張り付けて、単勝を1万買います」と馬主さんに宣言する北新地の盆暗。

「よっしゃ!そっから伸びて来い!」ルメールJのゴーサインを受けて脚を伸ばすスティンガーグラス。大楽勝で2着は読み通りのアンゴラブラック。単勝が240円、ワイドが220円ついた。レース後、馬主さんとのやり取りで、「馬連とワイドに突っ込んだら、ワイドのオッズが1.5になって焦った」なんて話しもご愛嬌で、初買い、初当たりと相なった。

「マスターさん、おはようございます。本年も宜しくお願い申し上げます」は熊本天草出身○原さん。「へい、へい。こちらこそ」「スティンガーグラス良かったですね」「まあな、もっとも1億2650万もすんだ。新馬ぐらい勝たねえと、ダチカンだろうが。何とかクラッシックでひと暴れしてくんねえかと、馬主さんともやり取りしたョ」「凄い値段ですね」「そうよな〜、どっかのネジが吹っ飛んでんじゃねえの 笑」勝てば官軍で、月曜日の朝に飛ばす与太もいと楽しである。

「今日は『シンザン記念』ですね」「ああ、しかし小ぶりなメンバーだな。芝の重賞組の馬が2頭。2勝なんて一頭しかいねんだもん。何が来るか判ったもんじゃねえ。まあ、昨日の儲けが5万がとこあるから、振り回すけどョ。発表!馬連ボックス、内から将雅のノーブルロジャー、祐介のアルトゥーム、ルメールのエコロブルーム、圭太のショーマンフリート、モリスのナイトスラッガーまで10点、一目5千で機嫌伺いだ」と結論付けた。

当たれば、ドラえもん募金に追加で寄付するらしい北新地の盆暗だが………さて。

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